レシピ120 カリ・ウリット(Cari ourite)
インド洋に浮かぶ島国モーリシャスは、リゾート地として人気があります。
活動を停止した火山がつくる山並み、白い砂浜、ターコイズブルーの海など
その優雅で美しい景観から、かつて 「インド洋の貴婦人」 と呼ばれていたこともあります。
モーリシャスは、歴史的にオランダ領→フランス領→イギリス領
と3度の植民地支配を経験してきました。
英語が公的な場で使われ、モーリシャス・クレオール語、フランス語も広く話されています。
多くのモーリシャス人は、英語・フランス語・クレオール語の3言語を話せるトリリンガル。
幼い頃から複数の言語に触れる環境にいるので、多言語でのコミュニケーションには慣れていそうですね。
カリ・ウリットは、モーリシャスの伝統料理タコカレー。
タコは島の沿岸でよく獲れる食材なので、家庭料理にも頻繁に登場するそうです。
ロドリゲス島のタコ漁は、干潮時に広大なラグーンの浅瀬を歩きながら
金属棒でタコの巣穴を突く「歩き漁」と呼ばれる方法が一般的で
ラグーンの深い場所では、ボートから長いヤリを使って突く漁法も行われているとのこと。
過剰漁獲を避けるため、毎年2か月間のタコ禁漁期が設定されているみたいです。
材料(2人分目安)
| ゆでダコ | 250g |
| タマネギ | 1個 |
| ニンニク | 2かけ |
| ショウガ | 1かけ |
| トマト | 1個 |
| 青唐辛子 | 1本 |
| カレー粉 | 大さじ1 |
| ターメリックパウダー | 小さじ1/2 |
| クミンパウダー | 小さじ1/2 |
| 油 | 大さじ1 |
| 水 | 150ml |
| 塩 | 適量 |
作り方
① タマネギを薄切りにし、ニンニクとショウガをみじん切りにする。トマトは粗く刻み、青唐辛子は小口切りにする。
② 鍋に油を入れて熱し、タマネギを炒めて薄いきつね色にする。ニンニク、ショウガ、青唐辛子を加えて香りが立つまで炒める。カレー粉、ターメリックパウダー、クミンパウダー、{クミン+レモン汁}を合わせたものを加え、弱火でスパイスの香りを引き出す。
③ トマトを加えて崩れるまで炒め、ペースト状にする。一口大に切ったゆでダコを加えて全体を混ぜる。
④ 水を注ぎ、レモンの皮を加えて弱火で10〜15分煮込む。塩で味を調えたら完成。


だいぶスパイスの代用・省略をしてしまいましたが
タコのカレー自体が珍しいので、よしとしませう。
今回は、壺漁で獲ったタコを使いました。
日本のカレーとは違いますが、ピリっとした辛味もほど良く、いとうまし。
モーリシャスの農地の約40%はサトウキビ畑。
サトウキビはオランダ統治時代に持ち込まれ、その後、フランス統治期に大規模栽培が進み
イギリス統治期に島の主要産業として定着したそうです。
人類が絶滅させた(とも言われる)動物として世界的に知られている「ドードー」。
ドードーは、世界中でモーリシャスにしか生息していなかった固有種です。
大きく湾曲したくちばしが特徴で、絵本に出てきそうなユニークで愛らしい見た目。
DNA研究によって、ハトの仲間に分類されることが判明しているらしい。
でも、私が知っているハトには似ていないぞ。
祖先は、海を渡ってモーリシャスにたどり着いた飛べるハトで
天敵がいない平和なモーリシャスで翼が退化し
豊富な食べ物で身体が巨大化したというのが進化の流れのようです。
絶滅時期は1690年前後と推定。
今ドードーを見つけたら、生物学界の大事件になりますが
生存の可能性は、ほぼゼロのようです。

