ヨーロッパ

コソボ|チーズを抱いたパプリカ

レシピ137 スペツァ・メ・ギジェ(Speca me gjizë)

コソボというと、「アフリカだっけ?」「紛争で不安定な国だよね」
といったイメージを持つ人も結構いると思いますが
コソボはバルカン半島に位置し、南は北マケドニア、東はセルビア、北西はモンテネグロと隣接するヨーロッパの国。
そして今、辛い歴史を乗り越え、新しく生まれ変わりつつあります。

コソボ紛争は、1998〜1999年に激化したセルビア(旧ユーゴスラビア)政府とコソボのアルバニア人との武力衝突で
最終的にNATOの介入によりセルビア軍が撤退し、コソボは2008年に独立を宣言しました。
ただし、セルビアは今もコソボの独立を承認しておらず、両国の関係は依然として不安定です。
コソボの入出国印が押されたパスポートでセルビアに入国する場合は
入国手続きに時間がかかる可能性があるようなので、注意が必要です。

コソボ人の約90%がアルバニア系なので、食文化はアルバニア料理が基盤。
パプリカ、トマト、ナス、ジャガイモ、ヨーグルトなどが多く使われます。

スペツァ・メ・ギジェは、コソボとアルバニアで食べられている伝統料理。
パプリカやピーマンにgjizë(ホエー由来のフレッシュチーズ)を詰めて焼いたものです。
アルバニアでは香草を使う傾向があるそうですが
コソボは、パプリカ+チーズというシンプルなスタイルが多いようです。


材料(2人分目安)

gjizë リコッタチーズまたはカッテージチーズ250g
パプリカまたはピーマン2個
卵1個
ニンニク1~2かけ
塩適量
パプリカパウダー少量
オリーブオイル適量

作り方

① パプリカを縦に切り、種を取り除く。オリーブオイルを塗る。

② ボウルにカッテージチーズ、卵、塩、みじん切りしたニンニク、パプリカパウダーを入れて混ぜる。

③ パプリカの中に②を詰める。オーブンで20分くらい焼く。表面に軽く焼き色がついたら完成。


今回ご紹介した、パプリカの中にチーズを詰めてオーブンで焼く方法が一般的ですが
パプリカの中にチーズを詰めず、チーズソースの上にパプリカをのせるフライパンでの調理法もあります。
また、つなぎの卵を入れる派・入れない派の両方が存在します。

コソボはイスラム教徒が多い国ですが
お酒を飲む人も多く、女性の服装も自由なようです。
そして、コソボは旧オスマン帝国の影響が強く、トルココーヒー文化がしっかり根づいている国でもあります。
カフェの密度がヨーロッパでもトップクラスと言われるほど。
カフェの定番は、”カップの底に未来が見える”でお馴染みのトルココーヒーです。

コソボは平均年齢が若く、2024年の統計によると、だいたい35歳前後。
若さの背景には、紛争による人口構造の変化や、出生率などの人口動態が関係しているのかもしれませんね。
若い国という意味では、中央アフリカ共和国やニジェールなどのアフリカ諸国がぶっちぎりですが
コソボは、ヨーロッパの中では特に若い国として際立っています。

セカイゴハンジャーニー