アフリカ

コモロ|香りの島のシチュー

レシピ102 ムツォロラ(M’tsolola)

コモロ連合は、モザンビークとマダガスカルの間に位置する島国で
グランコモロ島、アンジュアン島、モヘリ島の3つの島で構成されています。
コモロの近くにあるマイヨット島も領有権を主張していますが、フランス領です。

コモロは、アラビア語のقمر(月)が語源で、「月の島々」という意味だそう。
物語を宿しているような、ステキな国名ですね。

鉱物資源はほぼなく、発展した産業もないため、最貧国の1つとされています。
主要産業は農業で、バニラやクローブ、イランイランなどの香料作物の栽培が中心です。
イランイランは香水原料として広く使われており、「シャネルNo.5」にも配合されています。
コモロでは、イランイランの木が栽培され、そこから精油が抽出されています。
豊かさとは無縁の島が、世界のラグジュアリーを陰で支えているんですねぇ。

コモロの食文化は、マグロなどの魚介類や
ココナッツ、米、バナナ、キャッサバ、スパイスが中心。

ムツォロラは、ココナッツミルクを使った煮込み料理(シチュー)です。
赤身魚が使われることが多いとのことで、今回はカツオを使用しました。


材料(2人分目安)

マグロ、カツオなど200g
調理用青バナナ2本
タマネギ1/2個
ニンニク1かけ
キャッサバ  サツマイモ100g
大さじ1
450ml前後
ココナッツミルク100ml
小さじ1
黒こしょう少々

作り方

① 鍋に油を入れて、薄切りしたタマネギを入れて炒める。ニンニクをみじん切りにして加え、香りが出るまで炒める。水と塩を入れ、中火で10分くらい煮る。

② 皮を厚めにむき、斜め切りにした青バナナ、一口大にカットしたサツマイモを①に入れ、具材が柔らかくなるまで煮る。

③ 3〜4cm角に切ったカツオを加えて、軽く火を通す。

④ ココナッツミルクを加え、弱火で5分くらい煮て、味をなじませる。黒こしょうで味を整えたら完成。


具材ゴロゴロ、食べ応えがあります。
日本では、バナナを料理に使うことはあまりないと思いますが
世界の再現料理を始めて、調理用青バナナを購入する機会がぐっと増えました。

コモロは、「生きた化石」と呼ばれるシーラカンスの生息地として知られています。
シーラカンスは、約4億年前から姿をほとんど変えていない古代魚で
恐竜がいた時代より前から存在していると言われています。
2021年に行われた研究で、外見は変わらないけれど
遺伝子レベルでは進化していることが示されたらしい。
他の生物から取り込んだ遺伝子を利用している可能性があるんだとか。
深海で密かにトランスフォームしていたのねー。

コモロでは、「Grand mariage」と呼ばれる超大型の結婚式があるそうです。
1〜2週間続く大規模な祝宴で
過去に行われた親族や友人の式より豪華にするという慣習があるため
費用がとても大きくなります。
そのため、何十年もかけて資金を貯める人も多いらしい。
周りよりも早く結婚しないと、費用が大変なことになりますね。