中東

イラン|肉なしだけど鶏肉料理?

レシピ69 ミールザー・ガーセミー(میرزا قاسمی)

イランは、西アジアに位置するイスラム共和制国家(宗教指導者と大統領による二柱体制)。
公用語はペルシャ語で、国民の大半がイスラム教徒。
石油埋蔵量は世界第2位、天然ガスの生産は中東最大です。

ミールザー・ガーセミーという料理名は
19世紀イラン・ガージャール朝時代の政治家、モハンマド・ガーセムハーン・ヴァーリーさんに由来します。
ギーラーン州在任中にこの料理を考案し(料理好きだったらしい)
自身の敬称「ミールザー」と名前「ガーセム」を合わせて、ミールザー・ガーセミーと命名したそうです。

イランでは、ナスは肉に匹敵する香気と食感を持つ野菜として重用され
「畑の鶏肉」と呼ばれることがあるそうです。
日本では、ナスを肉の代替として考えることはあまりないと思いますが
イランのナスは、日本のナスとは違うのかな。


材料(2人分目安)

ナス2本
トマト2個
ニンニク4かけ
2個
小さじ1/2〜1
黒こしょう少々
大さじ2〜3

作り方

① ナスを直火またはグリルで皮が黒くなるまで焼く。皮をさいて果肉をつぶしておく。トマトは湯むきしてつぶす。

② フライパンに油を入れて熱し、みじん切りしたニンニクを炒める。①のトマトを加えて水分を飛ばし、ナスを加えてよく混ぜる。

③ 卵を割り入れ、全体に混ぜるか、中に沈める(半熟状態になるように)。ふたをして弱火で蒸し焼きにする。塩、黒こしょうで味を調え、油が浮いてきたら完成。


どこをどう見ても肉料理ではありませんが、これはこれで美味しいです。
半熟卵と混ぜて食べると、さらにイケます。

イラン(旧ペルシャ)が誇る芸術品、ペルシャ絨毯。
歴史は古く、2500年前の絨毯が見つかった例もありますが
羊毛や綿などの天然素材は腐食しやすいため、現存する古絨毯はとても少ないのだとか。
手織りが原則で、機械で織ったものはペルシャ絨毯とは呼ばないらしい。
幾何学文様やアラベスク、メダリオン(中心円)などの図案には
宗教的な意味が込められることも多いそうです。

イランには「ターロフ」という文化があり
これはイラン特有の礼儀作法で、断ることが礼儀だそうです。
例えば、「これからうちで食事でもどうですか?」と食事に誘われたり
「お代は結構ですよ、タダで差し上げます」と言われたら
まず、一度は断る(遠慮する)のがマナー。
これは誤解や行き違いが発生しまくりそうですねぇ。
(現地の人でもターロフか、本気か迷うことがあるらしい)
私はどっちか見抜けそうにないので
本気の場合はウインクするとか、何かしらのゼスチャーが欲しい。
日本でも、京都にはこれに近い作法がありますね。

イランでは、日常会話や商品広告などに詩が使われることが多く
詩の暗唱が出来る=教養の高い人と評価される傾向があるのだとか。
たわいもない会話の中で「これは、〇〇〇の〇〇句を思い出すねぇ」とか
毎度毎度、詩をぶっこまれるわけですよね。
詩とターロフの応酬で気が抜けないイランの日常、難易度高過ぎ。