レシピ35 マラワ(Malawax)
ソマリアの主な産業は畜産業と農業で、ラクダの飼育数は世界トップ。
(ちなみに、野生化したラクダが世界一多いのはオーストラリア)
ソマリアの若い酪農家が、ラクダ乳を加工し販売する取り組みを行っていると
AP通信さんがレポートしていました。
ラクダ乳は牛乳に比べて脂肪分が低く、お腹を壊しにくいそうです。
日本人のほとんどが乳糖不耐症の体質だと言われていますが、牛乳を飲み続けていると腸内細菌が順応します。
でも、牛乳を飲むのを止めると、また元に戻ってしまいます。
それを証明するかのように、私は5年くらい乳製品を控えていたら、生の牛乳が飲めなくなりました。
今回ご紹介するマラワは、薄くて軽い、ほんのり甘いクレープ状のパンケーキです。
牛乳を使ったマラワのレシピもありますが、ソマリアでは牛乳なしが一般的なので
牛乳なしのマラワを作ります。
現地では、主に朝食時に食べられているそうです。
材料(2人分目安)
小麦粉 | 120g |
卵 | 1個 |
水 | 180ml |
砂糖 | 大さじ1 |
塩 | 小さじ1/4 |
小さじ1/4 | |
油 | 適量 |
作り方
① ボウルに小麦粉、砂糖、塩、ジンジャーパウダーを入れて混ぜる。卵を加え、水を少しずつ加えながら泡立て器でよく混ぜる。生地を15〜30分休ませる。
② フライパンに油を薄くひき、中火で熱する。①の生地をお玉1杯分くらい流し入れ、薄く広げる。表面が乾いてきたら裏返して両面を焼く。焼き色がついたら完成。バターやハチミツなどと一緒に食べる。


外側のふちはカリッ、中はモチッ。こりゃいいわ。
ジンジャーパウダー(本当はカルダモンパウダー)が、味のアクセントになっています。
焼く作業も楽しくて、お店の人になった気分。永遠に量産出来そう。
おやつにもいいし、ほんのりとした甘さなので、中におかずをはさんでもいいと思います。
ソマリアはアフリカでは珍しい、ほぼ単一民族(ソマリ族)、単一言語(ソマリ語)、単一宗教(イスラム教)の国です。
ただ、それが安定をもたらすとは限らず
氏族(血縁集団)間の対立が激化し、内戦の主因にもなっているようです。
血がつながっているから、仲が良いわけではないし
血縁と言っても、数十万人規模の集団なので、何をするにも簡単にはいきませんよね。