アフリカ

サントメ・プリンシペ|ポルトガルの甘い米が、島でバナナと出会った

レシピ97 アローシュ・ドース・コン・バナナ
(Arroz Doce com Banana)

サントメ・プリンシペは
ギニア湾に位置するサントメ島とプリンシペ島という2つの主要島からなる国。
どちらも火山島で、熱帯雨林が広がり、豊かな自然環境が残っています。

もともと無人島だったサントメ島とプリンシペ島は
15世紀後半にポルトガル人が到達し、砂糖やカカオのプランテーションが作られ
長い植民地時代を経て、1975年に独立しました。

アローシュ・ドースは、ポルトガルやブラジルの伝統的なデザートですが
サントメ・プリンシペは旧ポルトガル領なので、同様の作り方が受け継がれています。
ポルトガルではほとんど見られませんが
ココナッツやバナナが豊富な島国のサントメ・プリンシペでは
バナナを加えたバージョンも食べられているようです。


材料(2人分目安)

1/2カップ
200ml
ココナッツミルク150ml
バナナ1本
砂糖大さじ1〜2
ひとつまみ
シナモンパウダー 少々
レモンの皮少々

作り方

① 生の米を軽く洗い、水と一緒に鍋に入れて炊く。

② 水分が少し残る段階で、①にココナッツミルクを加える。砂糖、塩、レモンの皮、シナモンパウダーを加えて弱火で煮る。

③ とろみがついてきたら、ザク切りしたバナナを加える(加熱し過ぎない)。火を止め、5分くらい蒸らす。 

④ お皿に盛って、シナモンをふったら完成。  


とろけたバナナがsweet。バナナは入れるべし。
タイの カオニャオマムアン を思い出す味でした。

サントメ・プリンシペの食文化は
四方を海に囲まれているため、魚料理が多いとのこと。
バナナが主食レベルで食卓に登場し
揚げたり焼いたりスープに入れたり、料理の幅が広いそうです。

熱帯雨林気候に加え、火山灰の土はミネラルが豊富で香り高いカカオが育つため
19世紀後半〜20世紀初頭のサントメ・プリンシペは、世界最大級のカカオ生産地でした。
カカオの生産量は昔ほど多くないものの
世界トップクラスの品質を持つと言われています。
実は、持ち込まれたカカオがサントメ島の森で勝手に野生化して増えたらしく
成功は人為的というより、自然発生に近いものだったようです。
サントメ・プリンシペは、カカオの原産地ではありませんが
アフリカで最初にカカオ栽培が成功した国です。

サントメ・プリンシペでは、尖った岩山や黒砂のビーチなど火山国らしい景観が多く見られます。
特にサントメ島のピコ・カオ・グランデは、ジャングルの中に黒い岩塔がそそり立ち
まるで恐竜が出てきそうな雰囲気の絶景です(この岩塔を登頂した人もいる模様)。
観光地としてはまだ未開拓の国なので、これからいろいろな発見がありそうです。

サントメ島は一部地域だけですが
プリンシペ島は島全体がユネスコ生物圏保護区。
特に固有種が多く、鳥類では
この島にしかいないプリンシペ・スピアテイル、プリンシペ・キングフィッシャー
プリンシペ・サンバード、プリンシペ・ホワイトアイなど
かっちょいい名前の鳥さんたちが暮らしています。
バードウォッチングの聖地と呼んでもいいかもしれませんね。