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ヨーロッパ

ルーマニア|軽いのに、妙にあと引く静かな中毒性

レシピ90 サラタ・デ・ヴィネテ(Salată de vinete)

ルーマニアは東ヨーロッパに位置し
国の中央には、冬場はスキー客で賑わうカルパチア山脈が連なります。
南側には、ヨーロッパを代表する大河、ドゥナレア(ドナウ)川が流れ
豊かな流域を形づくっています。

ヨーロッパで2番目に大きい河川デルタ「ドナウ・デルタ」は
大部分がルーマニアに位置しているため(一部はウクライナ)
世界遺産登録は、ルーマニア単独名義だそうです。

ルーマニアの食文化は、バルカン・オスマン帝国・ギリシャ・ハンガリー・中央ヨーロッパなど
周辺地域の影響を受けながら独自に発展した多様な料理体系。

サラタ・デ・ヴィネテは、ルーマニアを代表する焼きナスのペーストです。
家庭ごとに味が異なり、油の代わりにマヨネーズを入れるバージョンもあるとのこと。
ルーマニアでは1年中食べられており
スーパーでも市販品が売られるほどポピュラーな国民食です。


材料(2人分目安)

ナス2本
タマネギ1/4個
ひまわり油  オリーブオイル大さじ1
少々
レモン汁または酢少々
バゲット4切れ
トマト(飾り用)

作り方

① ナスを丸ごと直火・オーブン・グリルで焼くか、ラップで包んでレンジで加熱し、粗熱をとってから皮をむく。ザルなどで水気をしっかり切る。

② ①のナスを包丁で細かく刻み、塩、レモン汁、オリーブオイルを混ぜ、最後にみじん切りして水にさらしたタマネギを加える。

③ バゲットに②をたっぷりのせて、小さくカットしたトマトを飾ったら完成。


早採り&品種の関係で、ナスの果肉が緑色っぽいですが正常です。
材料からして地味だったので、正直あまり期待していなかったのですが、Bun!
フレッシュで、調味料の物足りなさもなく、めちゃんこ気に入りました~。

バゲットも美味しいから相乗効果アリアリ。
お気に入りの【グルマンヴィタル パンの森】さんの石窯パンを使いました。

ルーマニアには、ドラキュラの城として有名なブラン城をはじめ
ドラキュラにまつわる観光スポットがいくつもあります。
というのも、アイルランド人作家・Bram Stokerさんの小説『吸血鬼ドラキュラ』に登場する
ドラキュラ伯爵のモデルとされる人物が
ルーマニア史に名を残すヴラド3世(ヴラド・ツェペシュ)さんだからです。
小説のドラキュラは恐ろしい吸血鬼ですが、ヴラド3世さんはオスマン帝国と戦い
ワラキア公国(現在のルーマニア南部)の独立を守った英雄として評価されています。
ただ、戦争での残虐な拷問・処刑法から「串刺し公(ツェペシュ)」と呼ばれ
さらに「ドラゴンの息子」を意味する「ドラキュラ公」という異名も持っていたため
このイメージが吸血鬼ドラキュラのキャラクター形成に結びついたようです。

世界には、日本とはまったく違う死生観を持つ墓地がありますが
ルーマニアのメリー墓地もその1つ。
別名「陽気な墓地」と呼ばれる、カラフルで美しいお墓です。
ここでは生前に自分で墓標を用意し、職業や詩、メッセージを彫るのが習わし。
中には交通事故(死因?)の絵や、アルコールにまつわる失敗談まで描いてしまう人もいて
なんともシュール。でも、死してもポジティブなところが刺さる。
“人生ってこんなものだよ”という潔さが、死の本質をついている気がします。