ヨーロッパ

オートスリア|優雅に見えて実は節約料理

レシピ82 フリッターテンスッペ(Frittatensuppe)

日本では、ウィーン少年合唱団やフィルハーモニー管弦楽団でお馴染みのオーストリア。
中央ヨーロッパの内陸国で、アルプス山脈が国土の大部分を占めています。
山岳地帯が多いため、スキーなどのアウトドアも盛んです。
首都はウィーンで、音楽や芸術の都としても知られています。

今回ご紹介するフリッターテンスッペは
ビーフコンソメスープに細切りクレープ(パラチンケン)を入れるという革新的スープ。
17世紀末、ウィーンでイタリア語由来の frittella(卵料理)が登場し
後にスープに入れるスタイルへと発展
スープの具として定着したのは、1800年頃と言われています。
もともとパラチンケン生地を焼いた余りを細く切ってスープに入れたのが始まりらしいので
革新的というより、ただの節約ですけど。
節約料理なのに、どことなく華やかに見えるのは
オーストリアという国名マジック?!

フランスにも呼び名は異なりますが、同じように薄い卵生地を細く切って
スープに入れる料理があります。


材料(2人分目安)

牛骨または牛すね肉150g+水500ml+セロリ・ニンジン・タマネギ各1/4本+ローリエ・黒こしょう少々+塩適量
ビーフブイヨン 
水500mlに対してブイヨン1/2個
2個
小麦粉60g
牛乳100ml
少々
バター適量

作り方

① 卵、小麦粉、牛乳、塩を混ぜ、なめらかな生地(パラチンケン)を作る。

② バターを熱したフライパンに①を薄く伸ばして入れ、両面を焼く。冷ましてから幅2~5㎜くらいに切る。

③ 鍋に水を入れ、ビーフブイヨンを加えてスープを作る。

④ お皿に②を入れ、熱い③のスープを注ぐ。刻んだパセリを散らしたら完成。


スープなのかヌードルなのか、ヘルシーなのかどうかもよく分かりませんが
ありなしで言えば、ありです。

日本では、「ウイーンと言えば、ウインナーコーヒー」と刷り込まれている人が多いですが
ウイーンに、ウインナーコーヒーという名前のコーヒーは存在しておらず
ウイーンでコーヒーに生クリームをのせた飲み物は、「アインシュペナー」と呼ばれています。
日本のウインナーコーヒーは、東京・神保町の喫茶店が
ウイーンに留学経験のある常連客の話をもとに考案し、提供したのが始まりとされています。
「ウインナー」は「ウィーン風の」という意味で、ソーセージのウインナーと同じ語源
ウインナーソーセージという太さで分類された名称も日本独自の呼び名です。

オーストリアの食文化は肉中心で、ボリューミィなのが特徴。
多民族帝国(ハプスブルク帝国)時代の影響が強く残っています。
スイーツでは、ウィーン発祥のザッハートルテが有名ですね。
ザッハートルテは、1832~1840年頃に誕生。
かつて、ホテル・ザッハーさんとデメルさんの2つのお店で
ザッハートルテの商標やレシピなどを巡って争いが起こったそうですが
1963年に一応の決着がついたようです。
日本でザッハートルテが広く知られるようになったのは
1988年にデメルさんが、日本に出店したことがきっかけとされています。