ヨーロッパ

モルドバ|軽い酸味が心地良いチキンスープ

レシピ114 ゼアマ(Zeama)

モルドバは、東ヨーロッパに位置する内陸国で
ウクライナとルーマニアに隣接しています。
旧ソ連の構成共和国の1つでしたが、1991年のソ連崩壊とともに独立しました。

モルドバ料理は、ルーマニア料理と旧ソ連の食文化が影響しています。
小麦やトウモロコシ、乳製品などが多く使われ、素朴な家庭料理が中心。
地理的にウクライナやバルカン半島にも近いため
酸味のあるスープ、発酵食品、手打ち麺、チーズを使った料理が多いのが特徴です。

ゼアマは、モルドバを代表する伝統的な酸味のあるチキンスープ。
骨付きの鶏肉を煮て作る透明なブロスが基本ですが
今回は、チキンブイヨンを使いました。
モルドバは農村が中心で、どの家庭も鶏を飼っていたことから
鶏スープが発達したみたいです。


材料(2人分目安)

鶏肉(骨付き)  水1.2L+チキンブイヨン小さじ2300g
ニンジン1/2本
セロリ1/2本
タマネギ1/2個
ジャガイモ1個
トマト1/2個
ローリエ  セロリの葉1つまみ1枚
小さじ1
tăieței(自家製麺) スパゲッティ25g40g
レモン汁大さじ1
パセリの葉少量
ルスティアン(省略)少量

作り方

① 鍋に水とチキンブイヨンを入れる。輪切りにしたニンジン、斜め切りにしたセロリ、くし型に切ったタマネギを加えて煮る。

② 大きめの一口大に切ったジャガイモと、ざく切りしたトマトを加え、さらに煮る。セロリの葉と塩を加えて味を整える。

③ 別鍋で、3〜6cmくらいに折ったスパゲッティをゆで、②に加えて軽く煮る。

④ レモン汁を加えて、パセリの葉をちぎって散らしたら完成。


“一見すると普通だけど、実は個性的な人”みたいな料理だと思いました。
レモン汁の酸味が特徴で(酸っぱくはない)、さっぱりした味つけ。
現地では二日酔い明けに食べるのが定番、というのもナットク。

tăiețeiは幅1.5〜3mm、長さ3〜6cmくらいの薄くて細い・平たい手打ち麺。
小麦粉・卵・塩で作られます。
自家製麺の代用には、イタリア産のスパゲッティ(1.7mm)を使いました。

モルドバは1991年に独立宣言をしましたが
その1年前の1990年に、沿ドニエストル(モルドバの東側にある細長い地域で、ウクライナ寄り)
が独立を宣言していました。
しかし、その独立は国際的に承認されず、沿ドニエストルもモルドバ領として扱われていたため
1991年の独立は、沿ドニエストルを含めた領土がモルドバ共和国として成立しました。
現在も沿ドニエストルは、独立国家を主張し続けています。

沿ドニエストルは、独自通貨を持っています。
その硬貨は、世界唯一の四角・丸・三角などの形をした色付きプラスチック製。
硬貨には肖像画が描かれているものの、見た目はまるでゲーム用トークンのよう。
しかし実際は、ホログラムや特殊インクなど高度な偽造防止技術が使われており
見た目に反して、本物の通貨としてしっかり機能しています。
そもそも流通量が少ないから、偽造なんて割に合わないですよね。