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中東

シリア|餃子のヨーグルト風呂

レシピ108 シシュ・バラク (شيش برك)

トルコ、レバノン、イスラエル、ヨルダン、イラクに囲まれた中東の中心に位置するシリア。
正式名称は、シリア・アラブ共和国です。
世界最古級の都市ダマスカスやアレッポ石鹸、近年の内戦、そしてスンナ派など
聞き馴染みがあるものも結構ありますが
実際にどんな国なのか、あまり知られていない国です。

一時期、アレッポ石鹸にハマって、ネットで製法などを調べたことがあります。
アレッポ石鹸は1000年以上の歴史を持つ石鹸で
原料はオリーブオイル、ローレルオイル、水、苛性ソーダだけ。
添加物ゼロで、香料や着色料も一切使いません。
大きな釜で炊いた後に床に流し込み、半年〜1年かけてじっくり熟成させます。
アレッポは、紀元前2000年以前から人が住んでいたと言われる古代都市なので
石鹸作りが早く発達したのも納得です。
内戦で多くの工房が被害を受けたそうですが、場所を移しながらも伝統製法を守り続けており
今も変わらずアレッポ石鹸が作られていると知って安心しました。

シシュ・バラクは、小麦粉で作った生地にひき肉を包んだ小さな餃子のようなものを
温かいヨーグルトソースで煮込むシリアの伝統料理。
13世紀のシリア料理書に載っているほど歴史が古いそうです。
レバント地方では「老人の耳」という別名があるようですが
今回は市販の餃子の皮を使ったので、老人の耳は再現出来ませんでした。


材料(2人分目安)

小麦粉大さじ12+水大さじ5+ 塩小さじ1/3
餃子の皮(小さめ) 24枚 ※市販品
ラムひき肉 牛ひき肉200g
タマネギ1/4個
塩(①用)小さじ1/3
黒こしょう小さじ1/4
オールスパイス  
ナツメグパウダーひとつまみ+シナモンパウダーごく少量
少々
松の実(①用)大さじ1
無糖ヨーグルト300ml
80~120ml
ニンニク1.5かけ
塩(③用)小さじ1/3
ドライミント パセリ少々
コーンスターチ  葛粉小さじ1.5
バター大さじ1
松の実(④用)大さじ1

作り方

① 牛ひき肉、みじん切りしたタマネギ、塩、{ナツメグパウダー+シナモンパウダー}を合わせたもの、松の実を混ぜる。

② 餃子の皮の中央に①のタネをのせ、半分に折ってから、両端を軽くくるっと合わせて閉じる。軽く焼くか、下ゆでする。

③ 鍋に水、無糖ヨーグルト、水で溶いた葛粉、塩を入れて混ぜ、弱火で温める(沸騰させないように)。刻んだニンニク、ドライパセリを加える。

④ ②を③に入れて10〜15分くらい煮る。バターで黄金色になるまで炒めた松の実を上にかけたら完成。


現地では、水分が少なく加熱耐性が高いヨーグルトを使っているので
白くなめらかに仕上がりますが
日本のヨーグルトだと、水分が多くて酸味が強めなので、分離しやすいです。
ギリシャヨーグルトを使った方がいいかも。
まさか、餃子をヨーグルトに入れる日が来るとは思っていませんでしたが
気づけば完食していました。松の実が良い仕事をしています。

シリアの食文化は、野菜どっさり、豆類、小麦が中心でヘルシー
ただ、甘いお菓子が豊富で、甘党な人が多いようです。

シリアはスンナ派が多数派ですが、中東でも特に宗教的多様性の高い国です。
イスラム教スンナ派、シーア派(アラウィー派を含む)のほか
キリスト教徒やドルーズ教徒など、さまざまな宗教が長い歴史の中で共存してきました。