レシピ91 アサ・ティブシ(Asa Tibsi)
古くからアフリカとアラビア、インド洋世界をつなぐ要衝として栄えてきたエリトリアは
アフリカの中では2番目に新しい独立国。
(1番新しいのは、2011年に独立した南スーダン)
エチオピアと長年、激しい対立をしてきましたが、1993年にエチオピアから独立しました。
エリトリアの国章には、金色のラクダとオリーブが描かれています。
紅海沿岸の交易拠点として栄えたエリトリアでは
かつて砂漠を越えて 物資を運ぶうえでラクダが欠かせない存在でした。
その歴史を象徴する動物として、国章に刻まれているとのこと。
ラクダのレースも行われているようです。
アサ・ティブシは、エリトリア・エチオピアで食べられている魚の炒め物。
酸味のあるクレープ状の主食インジェラと一緒に食べられることが多いそうです。
材料(2人分目安)
| 白身魚(タラなど) | 300g |
| タマネギ | 1個 |
| トマト | 1個 |
| ニンニク | 2かけ |
| 油 | 大さじ4 |
| 塩 | 小さじ1 |
| 黒こしよう | 少々 |
| レモン | 少量 |
作り方
① 白身魚に軽く塩をふって、食べやすい大きさに切る。軽く湯通しをする。
② フライパンに油を入れて熱し、粗みじん切りしたタマネギをしっかり炒める。
③ みじん切りしたニンニク、輪切りしたシシトウを加える。ざく切りしたトマトを入れ、炒め煮にする。
④ ①の白身魚をそっと加え、くずさないように煮る。塩、黒こしょう、細かく刻んだ赤唐辛子で味を調える。水分が飛んで油が浮いたら火を止め、レモンを少ししぼって入れたら完成。


唐辛子のピリっと感はありますが、ふんわり白身魚で辛さが中和されます。
地中海+アフリカを感じる料理です。
エリトリアは政府統制が強く、報道の自由が極端に制限されている国で
自由な報道ができない国ランキング1位です(2025年データ)。
個人旅行者が自由に動ける範囲も限られているため、外に出てくる情報が非常に少ないです。
テレビ局は国営のみで、娯楽番組はほとんど存在せず、インターネット普及率も低いことから
食文化に関する情報も、国内からはほぼ発信されません。
そのため情報は、海外に住むエリトリア人コミュニティの発信や
国際機関の資料を通じて伝わることが多いようです。
なので、料理を調べるのにかなり苦労しました。
エリトリアの首都アスマラは
1930年代のイタリア植民地時代の街並みがそのまま残っており
都市全体が世界遺産に登録されています。
ネット画像で観ましたが、イタリア人建築家が設計したという飛行機型のガソリンスタンドや
古いベスパやクラッカーなどが走っていて
「ニュー・シネマ・パラダイス」のワンシーンのよう。
ノスタルジックさが、刺さりまくりました。
鉄道マニアなら狂喜乱舞しそうなエリトリア鉄道。
エリトリア大使館のホームページによると
海抜0mのマッサワ(紅海沿岸)から標高2,350mの首都アスマラまで
急崖を一気に駆け上がる壮大なルート。
「アフリカで最も美しい車窓を持つ鉄道」とも謳われ
1930年代生まれの蒸気機関車が、今も現役で走るそう。
ただし定期運行はなく、観光客が乗れる機会はかなり限られている模様。
国の意地でなんとか維持している、そんな貴重な鉄道ですね。

