レシピ30 シュクメルリ(შქმერული)
2015年に、ロシア語由来のグルジアから英語由来のジョージアに国名表記が変更されました。
当時は、アメリカのジョージア州と混同するとか、缶コーヒーみたいだとか、いろいろ言われたようですが
牛丼チェーン店やコンビニがシュクメルリを販売し、話題になったことで
ジョージアの知名度が一気に上がりました。
シュクメルリという、まるでアニメの主人公(もしくはアイドルタレント)のような可愛らしいネーミングや
ニンニク増し増しなところも、日本人に響いたのかもしれません。
日本でニンニクは薬用として利用されていたこともあり、日本料理ではあまり使われませんし
臭くなるというネガティブ要素があります。
それだけに、思う存分食べたいという欲求も強い食材のように思います。
材料(2人分目安)
| 鶏もも肉 | 400g |
| ニンニク | 4〜5かけ |
| 牛乳 | 1カップ |
| 塩 | 小さじ1/2 |
| 黒こしょう | 少々 |
| バター | 大さじ1 |
作り方
① 鶏肉に塩、黒こしょうをもみ込む。
② 鍋にバターを入れて熱し、鶏肉を皮目から中火で焼く。両面に焼き色がついたら、ふたをして弱火で15分くらい蒸し焼きにする。
③ 別鍋に牛乳を入れ、みじん切りしたニンニクを加える。ニンニクの香りが立つまで温める。
④ ②の鶏肉を③の鍋に入れて、弱火で10分くらい煮込んだら完成。


時間がかかるメンドクサイ料理だと思っていたら、材料も工程も少なくて拍子抜け
助かりまーす(合掌)。
ニンニクを思う存分楽しむ料理ですね。
部屋中ニンニクの香りが広がるので(ニンニク4~5かけを、なめたらアカン)、その点はご注意を。
お米にもパンにも合います。
ジョージアでは、客人のことを「神の遣い」と言うらしいです。
日本と同じ、お・も・て・な・し文化。
スプラと呼ばれる宴会文化があり、スプラにはワインが欠かせないのだとか。
ジョージアは世界最古のワイン産地で、8,000年前くらいからワイン造りが行われていたそうです。
家でワインを造るのはあたり前で、数トン規模のブドウを扱う家庭もあるとか。
スケールが違うわ~。
ジョージア語の標準文字「ムヘドルリ」(ユネスコの無形文化遺産)は
33字(母音5+子音28)からなるアルファベット型の文字です。
11世紀頃に登場し、13世紀以降に定着したようです。
文字の形状が可愛いので、アートデザインとして使うと映えそうですね。
日本語の漢字やひらがなも相当文化的価値が高いと思うので
無形文化遺産になるといいなぁ。



