レシピ32 ベイド(بيض)
アラビア半島南端に位置するイエメン。
西に紅海、南にアデン湾があり、古くから海上交易の要所として栄えてきました。
かつては香料貿易の中継地として繁栄し
「幸福のアラビア」と呼ばれていたこともありますが
2015年以降は内戦が激化し、貧困や食料危機などの問題が深刻化しています。
コーヒーの起源は、エチオピアの羊飼い・カルディさんが発見した説
イエメンの修道者が発見した説など、いつくかありますが
エチオピアで発生し、イエメンからコーヒーを楽しむ文化が広がっていったと考えて間違いなさそうです。
イエメンのモカ港(現在は廃港)から出荷されていたことから
イエメンとエチオピアのコーヒーには「モカ」の名称がつけられています。
日本では、モカという名称に馴染みがあると思いますが
イエメン産コーヒーと言われても、ピンとこない人が多いかもしれません。
コーヒーの本ならテロワール地図が満載の『Coffee大図鑑: 種の伝播から、栽培、流通、テロワール、品評会まで』
がオススメ(著者は神奈川県で【Roast Design Coffee】というお店を経営されています)。
コーヒーの発祥の話やイエメンのテロワールも載っていますよ。
と、コーヒーの話を長々書きましたが
現代のイエメンでは、コーヒーよりも紅茶(シャイ)の方が圧倒的に飲まれているそうです。
内戦・経済危機の影響で、コーヒー豆が高価になっていることも関係しているのかもしれません。
紅茶の他には、コーヒー豆の殻を煮出して作る飲み物もよく飲まれているようです。
国民のほぼ全員がイスラム教信者のため、お酒は禁止されています。
代わりに、カートと呼ばれる植物の葉をかむ習慣があるのだとか。
イエメンは乾燥した気候のため、小麦や豆類、デーツなど保存性の高い食材がよく使われ
スパイスは控えめです。
ベ―ルは、彩鮮やかなピリ辛スクランブルエッグ。
イエメンの家庭朝食の定番です。
材料(2人分目安)
| トマト | 1個 |
| タマネギ | 1/4個 |
| 卵 | 2個 |
| 油 | 大さじ1 |
| パプリカパウダー | 小さじ1/2 |
| 塩 | 小さじ1/4 |
| 黒こしょう | 少々 |
作り方
① フライパンに油を入れて熱し、粗みじん切りしたタマネギ、角切りトマトを入れて強火で炒める。
② ①に小口切りしたシシトウ、細かく刻んだ赤唐辛子、パプリカパウダー、塩、こしょうを加えて混ぜる。
③ ②に溶き卵を一気に流し込み、底からかき混ぜながら均一に火を通す。卵が完全に固まる前に火を止めて、お皿に盛ったら完成。


ちょっと贅沢な、とろとろスクランブルエッグです。
休日の朝食にぴったりではないでしょうか。
私は10年以上前から多肉植物のアデニウムを育てています。
アデニウム(Adenium)の語源は、イエメンの港湾都市・アデン(Aden)からきています。
アデニウムの原産地は、アフリカ〜アラビア半島の乾燥地帯で
アラビカム品種は、イエメンやサウジアラビアが原産ですが
オベスム品種は、かなり広範囲に分布しており、流通量が多く、主に交配種です。
乾燥に強いので、旅好きな人には最適だと思います。
暗い室内では育たないことと、冬場は活動停止することが留意点です。
ほど良い距離感で植物と付き合いたい人に向いているかも。
ぷっくり膨らむ幹が富の貯蔵庫を象徴しているそうで、風水的にも良いらしいですよ。


