レシピ32 ベイド(بيض)
ペルーに続き こちら→ペルー
再びコーヒーの話を。
コーヒーの起源は、エチオピアの羊飼い・カルディさんが発見した説
イエメンの修道者が発見した説など、いつくかありますが
エチオピアで発生し、イエメンからコーヒーを楽しむ文化が広がっていったと考えて間違いなさそうです。
イエメンのモカ港(現在は廃港)から出荷されていたことから
イエメンとエチオピアのコーヒーには「モカ」の名称がつけられています。
日本では、モカという名称に馴染みがあると思いますが
イエメン産コーヒーと言われても、ピンとこない人が多いかもしれません。
コーヒーの本ならテロワール地図が満載の『Coffee大図鑑: 種の伝播から、栽培、流通、テロワール、品評会まで』
がオススメ(著者は神奈川県で【Roast Design Coffee】というお店を経営されています)。
コーヒーの発祥の話やイエメンのテロワールも載っていますよ。
国民のほぼ全員がイスラム教信者のため、お酒は禁止されています。
代わりに、カートと呼ばれる植物の葉をかむ習慣があるのだとか
紅茶などのお茶や、コーヒー豆の殻から作る飲み物もよく飲まれているようです。
ベ―ルは、スパイシーなスクランブルエッグ。イエメンの朝食の定番です。
材料(2人分目安)
| トマト | 1個 | 
| タマネギ | 1/4個 | 
| 卵 | 2個 | 
| 油 | 大さじ1 | 
| パプリカパウダー | 小さじ1/2 | 
| 塩 | 小さじ1/4 | 
| 黒こしょう | 少々 | 
作り方
① フライパンに油を入れて熱し、粗みじん切りしたタマネギ、角切りトマトを入れて強火で炒める。
② ①に小口切りしたシシトウ、細かく刻んだ赤唐辛子、パプリカパウダー、塩、こしょうを加えて混ぜる。
③ ②に溶き卵を一気に流し込み、底からかき混ぜながら均一に火を通す。卵が完全に固まる前に火を止めて、お皿に盛ったら完成。


ちょっと贅沢な、とろとろスクランブルエッグです。
休日の朝食にぴったりではないでしょうか。
私は10年以上前から多肉植物のアデニウムを育てています。
アデニウム(Adenium)の語源は、イエメンの港湾都市・アデン(Aden)からきています。
アデニウムの原産地は、アフリカ〜アラビア半島の乾燥地帯で
アラビカム品種は、イエメンやサウジアラビアが原産ですが
オベスム品種は、かなり広範囲に分布しており、流通量が多く、主に交配種です。
乾燥に強いので、旅好きな人には最適だと思います。
暗い室内では育たないことと、冬場は活動停止することが留意点です。
ほど良い距離感で植物と付き合いたい人に向いているかも。
ぷっくり膨らむ幹が富の貯蔵庫を象徴しているそうで、風水的にも良いらしいですよ。
なお、イエメンは、かつては香料貿易の中継地として栄え
「幸福のアラビア」と呼ばれていたこともありますが
2015年以降は内戦が激化し、貧困や食料危機などの問題が深刻化しています。


  
  
  
  
