ウズベキスタン|卵液を包む技を学ぶ

レシピ42 トフム・バラク(Tuxum Barak)

シルクロードの中心地、ウズベキスタン。
自国が内陸国で、隣接するすべての国も内陸地で
国境を最低でも2度通過しないと海に出られない二重内陸国の1つです。
二重内陸国は、世界でウズベキスタンとリヒテンシュタイン(ヨーロッパ)の2か国だけ。
輸送コストが高くなるし、輸送経由国との関係も影響するだろうから貿易は大変そう。

今回ご紹介するトフム・バラクは、卵入り水餃子のようなもの。
家庭料理ではなく、祝祭の場で出されることが多いそうです。


材料(2人分目安)

中力粉150g、水75ml、卵1個、塩少々
餃子の皮(大判) ※市販品
20枚
2個
牛乳大さじ2
溶かしバター大さじ2
塩・黒こしょう(①用)少々
青ネギ(万能ネギ)小さじ1
水切りヨーグルト大さじ2〜3
ニンニク少々
塩(③用)少々

作り方

① ボウルに卵、牛乳、溶かしバター、塩・黒こしょう、みじん切りした青ネギを入れて混ぜる。

② 餃子の皮を半分に折り、上部を開けて周囲を閉じる。開口部から①を注ぎ、すぐに密閉する。

③ 鍋に水を入れ、沸騰したら②を入れて3〜4分ゆで、お皿に盛る。水切りヨーグルト、すりおろしニンニク、塩を混ぜたソースを添えて完成。


ぷるん、べろ~ん?な、一般的な餃子とは一線を画す食感(あくまで餃子の皮で作った場合ですけど)。
実に面白い、今まで思いもつかなかった料理でした。世界にはいろんな料理がありますねぇ。

卵液を皮で包む難易度が高くて、ヒーハーな状況に…。
現地の人が作っている動画を見たところ、1枚ずつ皮を成形しながら卵液を入れるのではなく
最初に全ての皮を袋状に作って固定しておいてから、卵液を入れるとうまくいくようです。
作る前に見るべきだった。

ヨーグルトソースでなくてもいいのではないかと思い(←相変わらず、ヨーグルソースに手厳しい)
マヨネーズ、しょうゆ、ケチャップ、からし、スイ―トチリソースなど、いろいろ試してみましたが
ヨーグルトソースが一番合う。
現地では、もちろんヨーグルトソース一択です。

ウズベキスタンのパンは「ノン」と呼ばれていて、いくつか種類があります。
タンドールで焼くタンドール・ノン、生地を何層にも重ねて焼くパティル・ノン
オビ・ノン、サマルカンド・ノン、そして、かつて王族用だったブハラ・ノンは
中央に刻印模様があり、美しいです。
ただ、全体的にどれも大きくて重そうなので、持ち歩きは不便かもしれません。