レシピ27 ブリック(بريك)
チュニジアはアフリカ北部に位置し、北は地中海に面していて、南にはサハラ砂漠が広がっています。
そのため、気候は地域によって大きく異なります(北部は温暖な地中海性気候、南部は乾燥した砂漠性気候)。
地中海リゾートから砂漠体験まで1国で楽しめますね。
チュニジアで人気の卵の包み揚げ料理、ブリック。
今回、春巻きの皮で代用しましたが
現地では、マルスーカという小麦粉・塩・油を混ぜて、薄くクレープ状に焼いた薄い皮を使います。
結婚式前後に、花嫁の母が花婿にブリックを作る伝統的風習があるそうです。
手に入りにくいので、これまた代用しましたが
唐辛子・塩・スパイスで作られるチュニジア独自の辛~い調味料「ハリッサ」が
ほとんどの料理に使われています。
パンにつけて食べるのが定番らしいですが、ハリッサという名前からして辛そうですね。
材料(2人分目安)
| ツナ | 1缶 |
| 卵 | 2個 |
| パセリ | 大さじ1 |
| タマネギ | 1/4個 |
| 塩・こしょう | 少々 |
| 2枚 | |
| 小麦粉 | 少々 |
| 油 | 適量 |
| パセリ(飾り用) |
作り方
① みじん切りしたタマネギを炒め、ツナ、みじん切りしたパセリ、{豆板醤+トマトペースト}を合わせたものを加えて軽く火を通す。塩・こしょうで味を調える。
② 春巻きの皮を広げ、中央に①をのせてくぼみを作り、そこに卵(1枚につき1個)を割り入れる。皮の端に水溶き小麦粉を塗って重ねる。
③ フライパンに油を入れて熱し、②を入れて両面を揚げ焼きにする(卵は半熟になるように)。
④ お皿に盛って、パセリを添えたら完成。


焼くのがかなり難しい。
本サイトでは、料理はすべて一発撮り(作り)なのでドキドキしましたが
ギリギリ半熟を保つことが出来ました。
現地では、卵がこぼれないように吸いながら食べるのがマナーだそうですが
マルスーカはかなり薄いらしいので、難しそうです。
チュニジアは農業国で、新鮮な食材が豊富なこと
ハリッサやトマトソースなどシンプルな調味料が料理のベースになっていること
家庭で料理する文化が強いこと
などの理由から、加工食品の消費は多くないようです。
チュニジアの飲み物は、性別に関係なくミントティー(めちゃ甘)が定番。
500mlに対して白砂糖を3~4杯入れるのが一般的らしく
せっかく加工食品の摂取が控えめなのに、これでチャラになる気が…。
ミントティーに松の実を浮かべるのが伝統的スタイルだそうです。



