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サンマリノ|シンプル is ベストな時もある

レシピ20 ピアディーナ(Piadina)

サンマリノって、イタリアだと思っていました(冒頭から無知が露呈)。

サンマリノは、四方をイタリアに囲まれた小さな独立国で、世界最古の共和国。
建国以来、一度も戦争をしたことがなく
(儀礼的な部隊を除き)軍隊を持っていないのは
ティターノ山の断崖絶壁が要塞の役割を果たしていたことも要因の1つと言われています。

サンマリノ歴史地区とティターノ山は世界遺産です。
派手さはないけれど、中世の面影が色濃く残っていて風情があります。

おそらくイタリアの影響をかなり受けていると思いますが
サンマリノ独自の食文化もちゃんと存在しているそうです。
今回は、名物ピアディーナを作ります。

皮(生地)は、トルティーヤで代用出来そうですが
そうすると、「買った具材をはさんで、ハイ完成」になってしまうので
今回は横着せずに、皮から作ります(冷凍のピアディーナも売っているようです)。


材料(2人分目安)

小麦粉170g
60ml
ラード オリーブオイル大さじ2
小さじ1/3
生ハム適量
ルッコラ  ベビーリーフ適量

作り方

① ボウルに小麦粉、塩を入れて混ぜる。オリーブオイルと水を加え、生地をまとめる。台に移して5分くらいこね、弾力のある生地になればOK。生地をラップで包み、室温で30〜40くらい休ませる。

② 生地を2等分し、それぞれ厚さ2〜3mmに伸ばす。

③ 熱したフライパン(油不要)で、両面を焼く。

④ 熱いうちに生ハムとベビーリーフをはさんで、半分に折ったら完成。


生地の材料は、小麦粉、ラードまたはオリーブオイル、水、塩といたってシンプルで
イースト菌や卵は入りません。
(小麦粉の種類によって水分吸収力が異なるので、水の量は調整してください)
中にはさむ具材もシンプルです。

めん棒を使わなかったので生地がよれ、やや厚めになりましたが
香ばしく、バリバリした食感でBuono!
何かしらのソース、具材を足したい衝動にかられましたが、食べ進めるにつれ
いや、これは足してはいかん、と思いました。

“はさむ”と”シンプル”で思い出しましたが
小さい頃、父の希望で、日曜日の朝食は
バターを塗ったトーストにスクランブルエッグをはさんだだけのパンが定番でした。
(当時、父は絶対王者だったので、誰も逆らえなかった)
私は、焼かないふわふわの白い食パンに
たっぷりマヨのタルタル(ゆで卵・ハム・ピクルス・タマネギ)をはさんだタマゴサンドが好きだったので
ドシンプルなエッグサンドに抵抗があったのですが
大人になって、シンプルさゆえの美味しさもあるんだな、と気づきました。
とはいえ、ピアディーナの食べ始めは、ソースや具材が欲しいという
シンプルさを否定するお子ちゃまの私が顔を出したのでした(苦笑。