ナウル|魚とココナッツの風味を前面に

レシピ56 ココナッツ・クラステッド・フィッシュ      (Coconut Crusted Fish)

ナウルは世界で3番目に小さな独立国(1番はバチカン、2番はモナコ)。
東京の品川区くらいの広さで、首都はありません。
国土が小さいため都市の区分が少なく、首都を明確にする必要性がなかったらしい。
徒歩でも4~5時間で島を1周出来るようです。

第二次世界大戦中に3年間、旧日本軍がナウルを占領していた歴史があり
現在も、高射砲や地下要塞跡などの戦跡が島内に残存しています。

かつてはリン鉱石業で栄えていて
国民1人あたりのGDPが世界一、「働かなくても生きていける国」と言われたほど豊かな国でしたが
リン鉱石資源(アホウドリなどの海鳥のフンが蓄積し、鉱物化したものなので有限資源)の枯渇により
深刻な財政破綻に陥りました。現在は、二次採掘が行われているようです。

今回ご紹介する料理は、ココナッツ・クラステッド・フィッシュ。
なんかプロレス技みたいで、無性にカッコイイ。
海に囲まれているナウルの食文化は魚介類が中心で
魚とココナッツの組み合わせが非常に多いようです。


材料(2人分目安)

白身魚(タラ・スズキなど)200g
少々
1個
乾燥ココナッツ28g
パン粉大さじ2
適量
ライム(飾り用)

作り方

① 白身魚に塩をふって10分置き、水分をふいておく。

② 乾燥ココナッツとパン粉を混ぜて衣を作る。①の白身魚を卵液→衣の順につける。

③ フライパンに油を入れて熱し、②を中火で焼き色がつくまで両面焼く。くし型ライムを添えたら完成。


南の島の料理だわ~と思う味。
淡泊な白身魚にココナッツの甘味と香ばしさが加わり、ライムでサッパリ。
スナック感覚で食べられます。

卵液だけだと魚に衣がつきにくいので、小麦粉を用いたいところですが
どうやら、ナウルでは小麦粉を栽培しておらず、輸入品になってしまうこともあり
揚げ物に小麦粉は滅多に使われないようです。
小麦の自給率は、日本も低いですよね。

ナウルはアクセスの難しさや、レジャー施設がほとんどないことなどから
世界で観光客が少ない国の1つとして知られています。
2003年に電話回線のトラブルで外部との連絡が途絶え、ナウルが消滅?!と世界的に話題になりました。

ナウル共和国政府観光局さんのSNSは
ユニークで、読み手との距離感が近いことで人気があるようです。
早速Xを見てみたら、なるほど、なかなかの馴れ馴れしさ(笑。
“人口よりフォロワーが多い”、”日本人観光客は年間3人” などの自虐ネタ?があるそうで
プロフに #ナウルが名売る #ナウラー #ナウルなう などのハッシュタグが並んでいて
ナウルくんという、ゆる過ぎるキャラもいて、ほっこりしました。