モンゴル|揚げ餃子のような…ミートパイのような…

レシピ10 ホーショール (хуушуур)

モンゴルは中国とロシアに挟まれた内陸国で、日本の約4倍の大きさです。
人口の約25〜30%が遊牧・半遊牧生活をしています(2025年データ)。

モンゴル料理は、小麦と肉で構成されているものが多く
モンゴルの人たちにとって、肉は欠かせないものだそうです。
「夏は白、冬は赤」と呼び、食事を赤(肉類/主に冬に食べる)と白(乳製品/主に夏に食べる)
に分類分けしているのは、季節とともに生きる遊牧民らしい。

今回ご紹介する料理は、ホーショール。
肉はどうした、肉を食わせろ、という声が聞こえてきそうだったので
10回目にして初の肉料理です。


作り方(2人分目安)

強力粉70g+水40ml+塩  餃子の皮(大判) ※市販品12~14枚
ラムひき肉 牛ひき肉70g
タマネギ1/4個
ニンニク1かけ
大さじ1
小さじ1/4
黒こしょう小さじ1/4
クミン  カレー粉少々

作り方

① みじん切りして軽く炒めたタマネギ、みじん切りしたニンニク、牛ひき肉、水、塩、黒こしょう、カレー粉を加えてよく混ぜて練り、6~7等分にする。

② 2枚重ねした餃子の皮で①の具を包んで半月型に折り、皮のふちをしっかり押さえて閉じる。フォークの背などを使って、ふちにギザギザ模様をつける。

③ フライパンで180℃の油を熱し、両面をこんがり揚げ焼きしたら完成。


ホーショールは、保存性・携帯性に優れているので、遊牧民にも重宝されてきた食べ物なのだとか。
今回は餃子の皮を使いましたが、パイシートや春巻きの皮やトルティーヤの皮でもよさそう。
ただそうなると、もはやどこの国のものかわからなくなりそうなので
横着せずに、皮も自分で作った方が再現率は上がりそうですね。

モンゴルの味つけの基本は塩&こしょうで、香辛料はあまり使わないとのこと。
(クミンは、都市部や観光地で肉の臭み消しなどの目的で使われることがある模様)
今回、クミンの代わりにカレー粉を使いましたが
カレー粉は主張が強いので、少しだけにしてくださいね。
個人的には、ひき肉などを混ぜる時にお酒を少し入れると
肉の臭み消しやパサパサ感解消になると思いました。

モンゴル帝国を築いたチンギス・ハンさんの功績を称えるために設置されたチンギス・ハン騎馬像の高さは
世界最大級の42メートル。
ネットで写真を観ましたが、何もないだだっ広い草原の中にあって、なかなかシュールです。
チンギスさんの死因は、戦傷、落馬、暗殺など諸説あり、お墓も特定されていないのだとか。
チンギスさんの血統とされる遺伝子を持つ男性が1,600万人以上いるという研究報告があるらしく
ちょっとガクブルです。