レシピ52 コスラエスープ(Kosraean Soup)
ミクロネシアは、ヤップ州、チューク州、ポンペイ州、コスラエ州の4つを有する連邦国家。
同じ国なのに、ヤップ州から他の州に行くには直接の空路がないため
いったん他の国(グアム)を経緯しないと行けないそうです。
公用語は英語ですが、それぞれの州が独自の言語を使っているので
移動問題に加えて言葉の壁もありますね。
コスラエ州は、ミクロネシア連邦で面積は2番目に大きいですが、人口は4州の中で最小。
火山島で中央部は熱帯雨林、手つかずの自然いっぱいの島です。
住民の大多数がプロテスタントであるため
日曜日は安息日として、海に入ったり仕事をすることは控えられているそうです。
ミクロネシアの食はイメージ通り、ココナッツや魚介類の料理が多いです。
今回は、コスラエ州の伝統的な郷土料理、マグロを使ったコスラエスープを作ります。
材料(2人分目安)
| マグロ(刺身用) | 150g |
| 米(炊いたもの) | 300g |
| タマネギ | 1/4個 |
| ニンジン | 1/4本 |
| ココナッツミルク | 150ml |
| 水 | 400ml |
| 塩 | 適量 |
作り方
① 炊いた米を軽く水洗いしておく。
② 鍋に水を入れ、粗みじん切りのタマネギ、薄切りニンジンを火が通るまで煮る。そこに柵のままのマグロを加え、弱火で2分くらい煮て(煮過ぎないように)身をほぐす。
② ②に①の米を加えて軽く混ぜる。火を止めてからココナッツミルクを加える。塩で味を整えたら完成。


クセ強ココナッツが材料に入っていたので、正直、嫌な予感しかなったのですが
予想に反して食べやすかったです。クリームシチューを極限まで薄くした感じ(←言い方よ)。
スープというより、お粥に近い?
コスラエの人は、日曜日の朝に食べることが多いそう(日曜日は安息日なので、土曜日に仕込んでおくようです)。
ヤップ州は、石貨が使われていることで知られています。
婚姻や土地の譲渡など、儀礼的贈与に用いられ
石は巨大なため動かさないそうですが、動かさずにどうやって使うんだろう。口約束ってこと?
そしてヤップ州では、人工衛星やGPSはもちろんのこと、簡易なコンパスさえ使わず
星と波のうねりなどを頼りに航海する伝統的航海術が継承されています。
カヌーの進行方向を星の位置で判断したり、鳥の動きや波の反射で周囲の島の存在を推測したりするそうで
海上では、波、雲、風、星、鳥など自然の動きをいかに感じることが出来るかが重要なんだとか。
地上では方向音痴な私も観察力には結構自信があるので、海上であれば迷わないかも。
でも、船酔い体質だからどのみち無理か。
ちなみに、方向音痴と呼ばれる人は、地図が読めないのではなく
地図を読む必要性を感じていない(目的地に着ければ、ルートはどうでもいいと思っている)
という解釈もあるようですよ。



