レシピ17 シャルティバルシュチェイ(Šaltibarščiai)
リトアニアは、北ヨーロッパのバルト三国の1つ(他の2国は、ラトビアとリトビア)。
カトリック信者が大多数を占めるキリスト教国で
北部最大の都市シャウレイには無数の十字架が並ぶ「十字架の丘」があります(ユネスコの無形文遺産)。
1831年のロシア帝国への蜂起の犠牲者を悼むため、遺族が十字架を建てたのが始まりで
今も十字架が増え続けているそうです。
十字架の丘の風景もインパクトがありますが
料理もインパクト大の映え映えシャルティバルシュチェイをご紹介します。
材料(2人分目安)
ビーツ | 180g |
無糖ヨーグルト | 200g |
青ネギまたは万能ネギ | 1〜2本 |
塩・こしょう | 適量 |
ゆで卵(飾り) | |
作り方
① ビーツは皮付きのまま葉と根を切り落とす。水を入れた鍋にビーツを入れ、ふたをして弱火〜中火でゆでる。ゆであがったら冷水につけて冷まし、皮をむいて細切りにする。
② 無糖ヨーグルトに①を加えてよく混ぜる。小口切りした万能ネギ、塩・こしょうを加えてさらに混ぜる。
③ お皿に入れて、ゆで卵と刻んだセロリの葉を添えたら完成。


色が色だけにケミカルな味を連想してしまいましたが
いつも主張の強いヨーグルトも、この料理に関してはあまり前に出て来ず
食べやすかったです(青ネギの存在もGood)。
ビーツには、ベタレインという赤紫色の抗酸化物質が含まれています。
ヨーグルトと混ぜることで乳白色と赤紫色が混ざり
ショッキングピンクのような色合いになるんですね。
ビーツを使うと、手が赤くなるのが気になりますが(ベタレイン色素が非常に強いらしい)
レモン汁や酢など酸性のもので拭くと、色素が分解されやすくなるそうです。
シャルティバルシュチェイは、現地で夏の定番メニューとして温かいジャガイモとセットで提供され
温冷のコントラストを同時に楽しむのだとか。
夏限定ということは、「冷やし中華はじめました」構造と同じ、夏の風物詩的な料理なんでしょうね。