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オセアニア

キリバス|シンプルに魚を食す

レシピ6 テ・イナイ(Te inai)

キリバスは太平洋の島嶼とうしょ国で
赤道をまたぐ広い海域に点在する33の島々から構成されています。

キリバスというと、気候変動による海面上昇問題が真っ先に浮かびます。
(お隣のツバルも同じ問題を抱えています)
キリバスの温室効果ガスの排出量はとても低く
先進国に比べて排出量が少ないのに、気候変動の影響をもろに受けています。

キリバスの主な産業を調べてみたら「漁業、コブラの生産」と書いてあり
えっ、コブラの生産?! 食用なの? それとも皮をはいで輸出でもしているのか?
と、びっくりしましたが、「コプラ」の見間違いでした。
コプラとは、完熟したヤシの実の果肉のことで
キリバスでは木の老朽化により、2006年をピークにヤシの実の生産量が減ってしまっているそうです。

キリバスの料理に関する情報は非常に少なく
現地では、生で食べたり、焼いたり蒸すなどシンプルな調理が多いため
料理名がついていないことも珍しくありません。
ポリネシア料理がキリバス料理として紹介されているなどの誤情報も多く
見極めが困難でしたが、なんとか現地の魚料理を見つけました。
「inai」は、キリバス語でブダイのことです。
キリバスの環礁やサンゴ礁に広く生息しています。


材料(2人分目安)

ブダイ イサキ、スズキ、タラ、マダイなどの白身魚 1尾
ニンニク1かけ
小さじ2
レモン汁大さじ2
適量

作り方

① 白身魚の水気をふき取り、すりおろしたニンニク、塩、レモン汁を混ぜたマリネ液をすり込む。

② 高温の油で、両面に焼き色がつくまで揚げる。中心まで火が通ったら完成。


ワイルド全開ビジュ
現地では屋外の調理場で直焼きすることが多いので、お頭付きが基本
今回は、ブダイの代わりにキビレ(ヒダイ)を使いました。
マリネ液のすり込み(漬け込み)時間に関する情報がまったくなかったので、一晩冷蔵庫で寝かしてみましたが
味の浸透率は低いので、すぐに揚げてもいいと思います。

キリバスでは、生魚が日常的に食べられているそうです。
赤道直下の暑い国なので、ちょっと心配になりますが
漁業が主要産業ということもあり、魚がとても新鮮なんですね。

キリバスのライン諸島は、世界で最初に新年を迎えます。
これは「UTC+14」(協定世界時(UTC)より14時間進んでいる)
という最速のタイムゾーンを採用しているからです。
1995年以前は、キリバスの東(UTC-10)西(UTC+12)で日付が異なっていましたが
日付変更線を東にずらしたことで、世界最速タイムゾーンに属することになりました。
(サモアも2011年から同じUTC+14に属している)
反対に、世界で一番遅く新年を迎えるのは、アメリカ領のベーカー島とハウランド島(UTC−12)です。

キリバスのキリティマティ島(クリスマス島)は、世界最大級のサンゴ環礁で
国全体の陸地面積の約半分を占めています。
この島の名前は、1777年のクリスマスイブに
イギリスの探検家ジェームズ・クックさんが上陸したことに由来します。
(キリティマティ島はキリバス語で「Kiritimati」と書き
「ti」は「s」と発音されるので「Christmas」と同じ音になる)
なお、クリスマス島と呼ばれる島は、インド洋にもあります(オーストラリア領)。

いつもは沖縄の塩を使っていますが、諸々応援の意味も込めて
キリバスの塩を購入しました。島民の手作業で作られている天然塩です。
粗目なので、料理の仕上げや、おにぎりなんかに良さそう。