レシピ16 サテのピーナッツソース添え
(Sate dengan Bumbu Kacang)
ジャカルタ経由でバリ島に行ったことがあります。
バリ島は「神々の宿る島」と呼ばれ、島民のおよそ9割がバリ・ヒンドゥーを信仰しています。
つまり、生活と宗教が完全に一体化している島です。
ガムラン音楽やバリ舞踊、バティック(染物)など
バリ独自の文化にすっかり魅了され、一時期バリ舞踊の教室に通っていたことがあります。
一緒にバリに行った友人はまったく刺さることなく、早く帰りたがっていたので(苦笑
好みが分かれる旅行先かもしれません。
バリ舞踊教室は新規募集で入ったので
全員初心者、知らない人同士でした。
最初は楽しかったのですが、そのうち仕切る人が出てきて(あるあるですよね)
先生が、踊りを披露する発表会に出てみない?と提案して以降
仕切り人が、「さぁみんな、練習!練習!」とキィーキィ言い出し
この場でゆるく楽しく踊りたいだけなのに…と思っていた私は、1クールでリタイヤしました。
バリの伝統文化を深く理解するための教室なのに逆効果、ホントよくない。
当時のことを思い出してモヤモヤしましたが
気を取り直して、インドネシアの国民食サテを作ります。
サテは、鶏肉や牛肉だけでなく、魚や貝、ヘビの肉なんかも使われるそうです。
材料(2人分目安)
鶏もも肉 | 150g |
ゴマ油(①用) | 小さじ2 |
薄口しょうゆ小さじ1+レモン汁小さじ1/2 | |
砂糖(①用) | 小さじ1.5 |
カレー粉(①用) | 小さじ1/4 |
ニンニク(①用) | 小さじ1/4 |
塩(①用) | 少々 |
赤唐辛子(①用) | 少々 |
ピーナッツバター | 大さじ2 |
小さじ1/4 | |
水 | 大さじ1 |
粉山椒 | 小さじ1 |
油 | 大さじ1 |
タマネギ | 1/2個 |
ニンニク(③用) | 小さじ1/4 |
作り方
① 鶏肉は一口大に切る。ゴマ油、{薄口しょうゆ+レモン汁}を合わせたもの、砂糖、カレー粉、すりおろしたニンニク、塩、赤唐辛子を混ぜて、肉と一緒に保存袋に入れてよく揉み込む(30分以上、できれば一晩冷蔵庫で寝かせる)。
② ピーナッツバター、薄口しょうゆ、水、粉山椒を加えてよく混ぜる。
③ 油をひいたフライパンで、みじん切りしたタマネギを茶色くなるまで炒め、すりおろしたニンニクを加えて混ぜ、②と合わせる。
④ 漬け込んでおいた①の鶏肉を串に刺して、フライパンで焼く。お皿に移して、③のピーナッツソースをかけたら完成。


現地で食べたサテとは、どこか違う気がしますが
レシピ通りに作っても、何かが違ってしまうのは毎度のことなので、これでよしとします。
ラタンの器+バナナの葉の上に盛りつけるなど小細工すれば
“これがインドネシアのサテだ”と押しきれると思います。
ピーナツソースが美味しくて、万能ソースとして他にもいろいろ使えそうです。
インドネシアには、世界最大の花「ラフレシア」という巨大寄生植物が生育しています。
この花は、東南アジアの熱帯雨林にしか生息できない特殊な植物。
根も茎も葉もないので、他の植物の根に寄生して栄養を吸収して生きています。
すがすがしいまでの完璧なパラサイトっぷり。
食べられるのか気になって、調べてみたところ
腐敗臭はあるが毒性はなし、ただし食用には適していないとのことです。
食べられるとしても、わざわざこの花を食べる気にはならないと思いますが…。