ジョージア|ニンニクの暴走をミルクが優しく包む

レシピ31 シュクメルリ(შქმერული)

2015年に、ロシア語由来のグルジアから英語由来のジョージアに国名表記が変更されました。
当時は、アメリカのジョージア州と混同するとか、缶コーヒーみたいだとか、いろいろ言われたようですが
牛丼チェーン店やコンビニがシュクメルリを販売し、話題になったことで
ジョージアの知名度が一気に上がりました。

シュクメルリという、まるでアニメの主人公(もしくはアイドルタレント)のような可愛らしいネーミングや
ニンニク増し増しなところも、日本人に響いたのかもしれません。
日本でニンニクは薬用として利用されていたこともあり、日本料理ではあまり使われませんし
臭くなるというネガティブ要素があります。
それだけに、思う存分食べたいという欲求も強い食材のように思います。


材料(2人分目安)

鶏もも肉400g
ニンニク4〜5かけ
牛乳1カップ
小さじ1/2
黒こしょう少々
バター 大さじ1

作り方

① 鶏肉に塩、黒こしょうをもみ込む。

② 鍋にバターを入れて熱し、鶏肉を皮目から中火で焼く。両面に焼き色がついたら、ふたをして弱火で15分くらい蒸し焼きにする。

③ 別鍋に牛乳を入れ、みじん切りしたニンニクを加える。ニンニクの香りが立つまで温める。

④ ②の鶏肉を③の鍋に入れて、弱火で10分くらい煮込んだら完成。


時間がかかるメンドクサイ料理だと思っていたら、材料も工程も少なくて拍子抜け
助かりまーす(合掌)。
ニンニクを思う存分楽しむ料理ですね。
部屋中ニンニクの香りが広がるので(ニンニク4~5かけを、なめたらアカン)、その点はご注意を。
お米にもパンにも合います。

ジョージアでは、客人のことを「神の遣い」と言うらしいです。
日本と同じ、お・も・て・な・し文化。
スプラと呼ばれる宴会文化があり、スプラにはワインが欠かせないのだとか。
ジョージアは世界最古のワイン産地で、8,000年前くらいからワイン造りが行われていたそうです。
家でワインを造るのはあたり前で、数トン規模のブドウを扱う家庭もあるとか。
スケールが違うわ~。