レシピ18 チキン・ムアンバ(Poulet Nyembwe)
ガボン共和国は、国土の8割以上が森林地帯という緑いっぱいの国。
1960年にフランスから独立して以来、大きな戦争は経験しておらず
アフリカの中で所得水準が高い国の1つらしいので
治安は安定していそうです。
ガボンの国名はポルトガル語由来で、「船乗りのマント」の意味。
何をどうして、これを国名にしようということになったのか理解できなかったので、調べてみたところ
ポルトガル人が「ガボンを流れる川の河口の形状が船乗りのマントに似ている」
と言ったことから名づけられたと記されていました。
大航海時代(15世紀)、ポルトガル人がアフリカ西岸を探検し、ガボンの国名をつけたそうですが
他にもモザンビークやアンゴラ、カーボベルデなどもポルトガル人による命名だそうです。
これはポルトガルに限ったことではなく、命名は土地の所有・支配の宣言であり
大航海時代は頻繁に行われていたのでしょう。
今回作るのは、アメリカのCNN Travelさんの「世界のベスト料理50選」(2020年)で
10位に選ばれたというチキン・ムアンバ。
再び、オクラの登場です。 チャド では、オクラを細かく刻みましたが
今回は丸のまま使います。
材料(2人分目安)
| 鶏もも肉(骨付き) | 400g |
| 塩・こしょう(①用) | 少々 |
| タマネギ | 1/2個 |
| ニンニク | 1かけ |
| トマト | 1個 |
| ピーナッツ(無塩、砕いたもの) またはピーナッツバター大さじ1〜2(③用) | 大さじ2〜3 |
| オクラ | 6〜8本 |
| 水 | 200ml |
| 1本 | |
| 塩(④用) | 適量 |
作り方
① 鶏肉に塩・こしょうをまぶして10分ほど置く。
② 鍋にピーナッツバターを入れて熱し、みじん切りしたタマネギ、ニンニクを炒める。香りが立ったら、粗みじん切りしたトマトを加えて5分ほど煮る。
③ ②にピーナッツ(またはピーナッツバター)を加えてよく混ぜ、香ばしさが出るまで煮る。①の鶏肉を加えて表面が白くなるまで炒める。
④ ③に水を加え、赤唐辛子を丸ごと入れてふたをし、中火で20分煮込む。オクラを丸ごと加え、さらに10分煮る。
⑤ 塩で味を整え、油が分離してきたら完成。


ピーナッツバターで野菜を炒めるところからアフリカを感じました。
出来上がりも、アフリカの大地を想像させるオレンジ色。
ごはんが進む~、うまいです。
ちなみに、先の世界のベスト料理50選で、日本の寿司が4位にランクイン。
寿司はともかく、あん肝(32位)、近江牛ステーキ(29位)がランキングに入っていて
どうやって選出したのか知りませんが、だいぶ偏っていますね。



