レシピ57 ケシュク(كشك)
一生に一度、ピラミッドやスフィンクスを観てみたいと思う人は、きっと多いでしょう。
しかーし、世界三大ウザイ国の1つと言われてしまっているエジプト(他の2国はインドとモロッコ)。
ウザさの一番の要因は、観光地でのしつこ過ぎる客引きとバクシーシ(施し)でしょうか。
こういうウザさも旅の醍醐味!とポジティブにとらえる人もいるので、一概に悪いとは言えません。
精神力も鍛えられそうですしね。
首都カイロのエジプト考古学博物館では、過去にツタンカーメンの副葬品がガラスケースなしで飾られたり
温湿度管理が不十分だったり、雑と思われる展示をしていた時期があったようですが
現在は、新設された博物館の整備により、展示環境が大幅に改善されたそうです。
(この新しい博物館は、2025年11月にグランドオープン!)
エジプトの代表料理は、炭水化物祭りのコシャリや、深緑色の粘性モロヘイヤスープあたりだと思いますが
今回は、マイナーそうなケシュクという料理を作ってみます。
材料(2人分目安)
| 無糖ヨーグルト | 200g |
| 小麦粉 | 大さじ2 |
| 牛乳 | 200ml |
| 鶏がらスープ | 500ml |
| タマネギ | 1個 |
| 塩・こしょう | 適量 |
| ライム果汁 | 少々 |
| 油 | 大さじ3 |
作り方
① ボウルに無糖ヨーグルトと小麦粉を入れ、滑らかになるまでよく混ぜ、常温で30分以上休ませる。牛乳を加えてさらによく混ぜる。
② 鍋に①を入れ、弱火で加熱。鶏がらスープを少しずつ加えながら、焦げないように混ぜ、とろみが出るまで加熱する。塩・こしょうで味を調え、ライム果汁を加える。
③ フライパンに油を入れて熱し、薄切りしたタマネギを揚げて焦がし、②の上に散らしたら完成。


最初のヨーグルトと小麦粉を混ぜる工程について補足すると
本来は、ヨーグルト+小麦を数日〜1週間発酵させます(今回のレシピは簡易式)。
お味の方は… 粉チーズをスープにした感じ?
“ケシュクが嫌いでも、エジプトのことは嫌いにならないでくださーい”(絶叫)
というセリフが頭に浮かびました。
期待値が高くなければ、美味しく飲めると思います、たぶん。 注) あくまで個人の感想です。
技術的なミイラ作りの発祥は古代エジプト。
一般的には、紀元前3500〜3200年にミイラ作りが始まっていたと言われていますが
近年の研究では、それよりもっと前からすでにミイラ作りが行われていたという報告があります。
脱水・防腐処理のために使われていたのは
ナトロンと呼ばれる天然鉱物(炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、塩化ナトリウム、硫酸ナトリウム)、植物油や樹脂など。
古代エジプトの書物に、ミイラ作りの職人がいたことが記されており
人が亡くなると、どのようなミイラを作るのか、ミイラ職人が遺族の前でプレゼンテーションを行ったのだとか。
簡易~高級まで保存コースがあり(今で言うところの祭壇ランク?)
その中から選ぶシステムだったようです。
いつの時代も金次第ですね。



