レシピ50 チャルキカン(Charquicán)
南北に細長く広がるチリ(南北約4,300キロメートル、東西約177キロメートル)。
地図を改めて見てみると、東はアルゼンチン、西は太平洋に面していて、にゅーっと細長い。
東側にはアンデス山脈があります。
それゆえ暑かったり寒かったり、エリアによって気候はさまざまです。
年間降水量がゼロに近いカラッカラッな地域が複数あります。
アタカマ砂漠は標高が高く、雲がほとんど発生しないので
NASAさんが火星探査機の試験を行ったほど。
「地球上で最も火星に近い場所」なんて呼ばれているそうです。
この砂漠は、世界最高レベルの天文観測地でもあります。
ハロウィンつながりで  ハロウィン料理→アイルランド
今回は、カボチャを使った料理をご紹介します。
チャルキカンは、インカ帝国時代に食べられていた乾燥肉「チャルキ」に由来しており
もともとは乾燥肉を使った煮込み料理だったようです。
目玉焼きをのせるスタイルは、2000年代以降あたりから定着したみたいですが、面白いですね。
材料(2人分目安)
| 牛ひき肉 | 150g | 
| タマネギ | 1/2個 | 
| カボチャ | 150g | 
| ジャガイモ | 2個 | 
| パプリカパウダー | 小さじ1/4 | 
| 野菜ブロスまたは水+コンソメ(顆粒なら小さじ1、キューブなら1/2個) | 150ml | 
| コーン | 40g | 
| グリーンピース | 40g | 
| 油 | 小さじ1 | 
| 塩・こしよう | 適量 | 
| 卵 | 2個 | 
作り方
① フライパンに油を入れて熱し、みじん切したタマネギを炒め、牛ひき肉を加えてさらに炒める。角切りしたカボチャとジャガイモ、パプリカパウダーを加え、水+コンソメを注いで15分くらい煮込む。
② 野菜に火が通ったら、フォークなどでカボチャとジャガイモをつぶして濃度を出す。コーン、グリーンピースを加えてさらに5分くらい煮る。
③ お皿に盛って、卵で作った目玉焼きをのせたら完成。


私はとても好きな味です。目玉焼きはマストオンで!
チリの保健省の調査で、国民の60%以上が過体重、小学1年生の約半数が肥満と判明したことから
2016年に食品ラベル表示法が施行されました。
この制度は、ナトリウム、飽和脂肪酸、総糖分、カロリーが上限値を超える食品に対し
食品包装に警告ラベルを付けることを義務化したものです。
対象商品は子供向けCMが制限されたり、教育機関での販売が禁止されるなどの規制があります。
この制度は世界初の取り組みで、チリを参考にメキシコなどで同様の制度が導入されています。
現在チリでは、ラベル導入による効果はあるものの、劇的改善までにはまだ至っていないようです。
あくまで警告ですし、そもそもラベルを見て食べるのを即座に控えようと思うような人は太ってねぇーよ
って話かもしれませんけど。


  
  
  
  
