レシピ12 ダラバ(ضرابا)
チャドはアフリカ大陸の中央にある国で、首都はンジャメナ。
日本では御法度?の「ン」から始まる地域名がアフリカには結構あります。
チャドの公用語は、フランス語とアラビア語ですが、その他に120以上の言語があるそうです。
2001年にチャドのジュラブ砂漠で
約700万年前の人類最古と言われている化石が見つかりました。
それまで人類の起源は東アフリカと言われていましたが、中央アフリカのチャドで化石が見つかったことで
人類進化の地理的広がりについて再考するきっかけになりました。
ただし、この化石が完全にヒトの祖先にあたるかどうかについては、現在も議論が続いています。
チャドの一部地域は危険レベル4(退避勧告)に指定されているので
私たちが観光で訪れることは出来ないと思いますが
ネディ高原(ユネスコ世界遺産)などの魅力的な観光資源があります。もったいないですね。
チャドの食文化は、南部では魚や野菜などを使った料理、北部は遊牧民が多く、肉や乳製品が中心。
肉は牛、羊、ラクダ、鶏がよく食べられていて
ピーナツソースを使うのが定番だそうです。
材料(2人分目安)
| オクラ | 10本 |
| 牛肉 | 100g |
| タマネギ | 1/2個 |
| ニンニク | 1かけ |
| 無糖ピーナッツペースト | 大さじ1 |
| ブイヨン | 1個 |
| 赤唐辛子 | 少々 |
| 塩 | 適量 |
| 油 | 大さじ1.5 |
| 水 | 300ml |
作り方
① 鍋に油を熱し、みじん切りしたタマネギを炒める。
② ①に小さめにカットした牛肉を加えて炒め、表面が焼けたら、すりつぶしたニンニクを加える。
③ 細かく刻んだオクラを加え、水を注いで15分くらい煮る。
④ ピーナッツペースト、ブイヨン、塩、ざく切りした赤唐辛子を加えて、弱火でさらに10〜15分くらい煮込み、とろみがついたら完成。


見慣れた材料ばかりですが、どこか異国な味。
これまでの料理は薄味なものが多かったですが、しっかりとした味つけです。
ごはんと一緒に食べましたが、美味しかったです。
私は食感を楽しみたかったので、オクラが原型をとどめていますが
現地では、ドロドロになるまでオクラを細かく叩き切るそうです。
アフリカでは、料理によくオクラが用いられます。
オクラは高温・乾燥に強く、痩せた土地でも短期間で安定して育つので
アフリカの気候に合っていているし
手でちぎってスープにつけて食べる、アフリカのもち状の主食にも
粘り気があるスープの方が食べやすいので、適しているのでしょうね。
アフリカでは乾燥オクラが重宝されているようです。
国名のチャドは、チャド湖(ニジェール、ナイジェリア、カメルーン、チャドにまたがる淡水湖)からきています。
かつてはアフリカ最大級の湖でしたが、干ばつや気候変動などの影響によって
過去50年間で、90%以上小さくなってしまったのだとか(JAXAさんが検証しています)。
チャド湖はこれまでに拡大と縮小を繰り返していて、数回干上がった記録があるそうなので
今は小さくなっていても、また拡大することがあるのでしょうかね。



