イタリア|ラタトゥイユじゃないのカポナータ

レシピ26 カポナータ(Caponata)

カポナータは、甘酸っぱい野菜の煮込み料理。
料理の写真を見て、ラタトゥイユじゃないの?と思って調べてみたら
ラタトゥイユは、フランスのプロヴァンス地方が発祥
ズッキーニやニンニクが入っていて塩味、温かい
一方、カポナータはイタリアのシチリア島が発祥で、甘酸っぱくて、冷たい
(ザックリ比較です)
ナスが主役ということは共通だけど、まったくの別物やん。
見た目が何となく似ていて、同じヨーロッパ圏の料理だから混同してしまうのかもしれませんね。

カポナータは、おふくろの味として(肉じゃが的な? いや、今の時代は肉じゃがじゃないか)
各家庭の味があるそうです。


材料(2人分目安)

ナス1本
セロリ1/2本
タマネギ1/2個
パプリカ少々
トマトピューレカップ1/2
グリーンオリーブ  ピクルス大さじ110粒
ケイパー   ピクルス(刻んだもの)小さじ1
白ワインビネガー 酒小さじ1+酢小さじ2+レモン汁数滴大さじ1
砂糖小さじ1
オリーブオイル適量
塩・黒こしょう少々
松の実  クルミ・カシューナッツ少々
パセリ(飾り用)

作り方

① ナスを1.5センチ角に切り、塩をふって30分ほど置いて水分を抜いた後、キッチンペーパーで水気をふき取る(水にさらす方法でも可)。

② フライパンに多めのオリーブオイルを入れて熱し、ナスを揚げ焼きする。きつね色になったら取り出して油を切る。

③ フライパンにオリーブオイルを少量入れ、みじん切りしたタマネギ、セロリ、パプリカを炒める。しんなりしたらトマトピューレを加えて5分くらい煮る。

④ ③に{酒、酢、レモン汁、砂糖}を合わせたものを加えてなじませる。

⑤ ②のナス、刻んだピクルスと刻まないピクルス、砕いたクルミ・カシューナッツを④に加えて全体を混ぜる。塩・こしょうで味を調える。

⑥ 火を止めて粗熱をとり、冷蔵庫で数時間~1晩寝かせる。器に盛って、粗く刻んだパセリを散らしたら完成。


そこはかとなく思い出す学校給食。いや、給食に出たのはラタトゥイ風か。
日本でカポナータが浸透していないのは
甘ずっぱい味つけと、ナスを揚げるという一手間が関係しているのかもしれませんね。

冷やして食べるのが基本のようですが、温かくても美味。
冷たい状態であれば前菜として、もしくはバゲットと相性が良いと思いました。

カポナータ発祥のシチリア島、もう素敵しかない。
カポナータと同じくナスを使ったノルマ風パスタも美味しそう。
このパスタは、シチリア島出身の作曲家ヴィンチェンツォ・ベッリーニさんのオペラ「ノルマ」
にちなんで名づけられた料理で、「食卓のオペラ」と呼ばれることもあるそうです。
この先、オペラを鑑賞する機会はなさそうですが、食卓のオペラを食す機会はぜひとも得たいです。