レシピ9 ムタッバル(متبل)
かれこれ8年くらい前からドバイのマスダールシティ(2006 年から建設が始まったスマートシティ計画で、二酸化炭素排出量ゼロを目指す未来型実験都市)を観てみたいなぁ、と思っていました。
アブダビ国際空港の近くだし、ドバイも昔に比べて割りと気軽に行けるようになったので
行けるっちゃ、行けるんですが
研究者やメディアではないただの観光客だと、外観を観るだけだと思うので
(技術が理解出来るかどうかは別にして、内側の設備を見たい)、行ったところで満足出来るかどうか。
ドバイは、アラブ首長国連邦を構成する7首長国(アブダビ、ドバイ、シャルジャ、ラス・アル・ハイマ、フジャイラ、アジュマン、ウンム・アル・カイワイン)の1つ。
それぞれに王様(首長)がいる国みたいなものだから、もう国でいいじゃん、と思いますが
首長国とすることで、独立性と連邦制のバランスを保っているのですね。
アラブ首長国連邦としての独自料理はあまりないそうで
中東・北アフリカのアラブ諸国の料理がミックスされた「アラブ料理」が食べられているようです。
そのアラブ料理から、ナスを使ったムタッバルを作ってみます。
材料(2人分目安)
ナス | 2本 |
1カップ | |
無糖ヨーグルト | 1/2カップ |
レモン汁 | 1個分 |
ニンニク | 1かけ |
塩 | 少々 |
オリーブオイル | 適量 |
パセリやミントなど(飾り用) |
作り方
① ナスを直火またはオーブンで焼き、皮をむいて中身を出す。
② アルミホイルに包んで焼いた(燻製にした)ニンニクを刻み、ナスと一緒につぶす。
③ 白ゴマペースト、無糖ヨーグルト、レモン汁、塩を加えてよく混ぜる。
④ お皿に盛ってオリーブオイルをかけ、パセリ/ミントなどを飾ったら完成。


今回、飾りはセロリの葉を使っています。
料理中に思ったことは、香ばしい香りとともに
ゴマペースト、多い
ヨーグルト、多いな
レモン汁、多いぞ
日本人が紹介するレシピでは、ナス多め、ゴマペーストとヨーグルト控えめが多いようですが
私は容赦しません、現地の人のレシピをもとに再現します。
中央のくぼみに、カットしたトマトやオリーブの実を入れるスタイルもありますが
アラブ首長国連邦では、シンプルなスタイルが多いそうなので
飾りはグリーンだけにしました。
オリーブオイルも、現地ではタップリかけるようなので、こちらも容赦なく。
ただし、現地主流のペース状ではなく、ナスの粒々感を残しました(結局、ここでアレンジした)。
ナス嫌いの人も食べられる味ではないでしょうか。
味はと言うと、ナスはどこ行った?という感じですが
タルタルソース感覚で、野菜サラダやムニエルなどにかけても美味しいと思います。
また作りたいです。
アラブ首長国連邦では、いろんな野菜が作られていて
JETROさんの地域・分析レポートによると、ダントツでキュウリの自給率が高く(驚異の93%超え)
続いて、カボチャ、ナス、トマトが多いそうです(2020年データ)。
アラブでキュウリは主力野菜、トップスターですね。