レソト|青菜を炒める、それだけでいい

レシピ38 モロホ(Morogo)

正式名称はレソト王国。王国ですよ~、王国。アフリカでは珍しい君主制国家です。
国土のほとんどが標高1,400mを超える山岳地帯なので
「天空の王国」「アフリカのスイス」などと呼ばれています。
アフリカでは珍しく、冬はスキーが楽しめるそうです。
これだけ読むと、イエーィ!な絵ずらしか浮かびませんが、深刻な問題を抱えています。
 
貧しい経済状況で
HIVの感染率は世界2位(2022年国連合同エイズ計画データ)、自殺者数も世界トップクラス
そのため平均寿命がとても短いのです(2022年時点で53.04歳)。
自殺者が多いのはアジア圏で、アフリカはないと思っていたので、とても驚きました。

今回ご紹介するモロホは、野菜を炒めただけのシンプルな副菜料理。
トウモロコシ粉を練ったお粥「パパ」とセットで食べるのが定番です。
地域によっては、ピーナッツバターを入れることもあるようです。


材料(2人分目安)

青菜(ホウレンソウ、ケール、アマランサスなど)150g
タマネギ1/4個
ニンニク1かけ
小さじ2
適量

作り方

① 青菜は茎を除いて細かく刻む。

② フライパンに油を入れて熱し、みじん切りしたタマネギとニンニクを炒める。タマネギが透明になったら①の青菜を加え、しんなりするまで炒める。塩で味を整えて完成。


今回は、ホウレンソウとコマツナをミックスして作りました。
これぞThe副菜。タマネギがホンノリ甘くていい仕事をしています。

前半に暗い話を書いてしまいましたが、イエーィ!なこともあります。
レソトは世界有数のダイヤモンド産出国の1つで、巨大ダイヤが採れることで知られています。
(地元住民が、その恩恵を受けられていないのが残念ですが)
2006年に発見されたダイヤ「レソト・プロミス」は、603カラット。デカイ!

石と言えば…昔、私の父が庭石が好きで、いくつか購入していたのですが
(母が「小さな家なら一軒建つくらい、石にお金をつぎ込んでいた」と言っていた)
ある日、父が交差点で信号待ちをしていた際、巨大石を荷台に乗せて運んでいるトラックに遭遇し
その場で交渉して、石を売ってもらったことがあると言っていました。
2トンクラスの庭石を衝動買いするってあります? それも道端で。
父の武勇伝は他にもいろいろあるので、また機会があったら書きます(笑。

1978年には、ジュラ紀前期の恐竜「レソトサウルス」の化石が見つかっています。
国名がそのまま名前になったレソトサウルスは
草食性で俊敏な二足歩行の恐竜であると推測されていて、鳥盤類の最も原始的な形態だそう。
草食で、生態はガゼルに似ているのだとか。
ナショナルジオグラフィックさんのサイト「動物大図鑑」でイラストを見ましたが
なかなか愛敬のあるキャラでした。