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パキスタン|油で煮る料理

レシピ39 カラヒ・ゴーシュト(گوشت کڑاہی)

パキスタン人の大多数がイスラム教徒のため、豚とお酒はご法度。
難しいのは、それ自体を食べなければいいということでなく
派生したもの、接触したもの、すべてが禁忌されていることです。

以前、仕事でランチした外国籍の相手が、宗教食生活の人だったのですが
ハラールレストランが近くになく、どのお店も食べられそうなものがなかったので
最終的にお蕎麦屋さんに入りました。
その時のお店は大丈夫でしたが、お蕎麦屋さんでも出汁などで引っかかることがあるので
食材の確認を怠らないようにしている、とおっしゃっていました。

私も一時期、肉と乳製品を止めていたことがありますが
日本にはたくさんの飲食店があるのに、肉抜き料理を探すのはとても難しく
和風スープの底に小さな肉片を見つけ
「おまえは、こんなところにもいたのかー」となることもしばしば。
アレルギーのある人も含め、特定の食材を除外しなくてはいけない人にとって
日本での外食は大変だと思います。


材料(2人分目安)

牛もも肉またはラム肉400g
トマト3個
ニンニク大さじ1
ショウガ大さじ1
青唐辛子  シシトウ4本+赤唐辛子1/2~1本2〜3本
100ml
小さじ1
黒こしょう小さじ1/2
パクチー  セロリの葉(飾り用)

作り方

① 鍋に油を入れて熱し、すりおろしたニンニクとショウガを炒める。香りが立ったら、牛肉を加えて強火で焼き色をつける。

② ①に粗みじん切りしたトマトを加えて、トマトが崩れて水分が出るまで中火で10~15分くらい煮る。

③ ②に塩、黒こしょう、{シシトウ(縦半分にカット)+刻んだ赤唐辛子}を加える。火をやや強め、油が分離するまで15分くらい煮詰める。火を止めてセロリの葉を散らしたら完成。


スパイシー(辛め)で、パキスタン!な味(知らないけど、たぶん)。
ラム肉を使ったら、もっと野性味あふれる味になるんだろうなぁ。

私は、いろんな塩を試すのが好きなのですが、パキスタンと言えばヒマラヤ岩塩ですね。
ヒマラヤ岩塩のほとんどがパキスタンの鉱山から採掘されたものです。
溶けにくくて料理には使いにくいので、個人的にはバスソルトとして使うのがオススメ。

パキスタンは、綿花生産・繊維業が基幹産業。
古着の世界では、パキスタン産の綿を100%使用しているものを「パキ綿」と呼んでいます。
アメリカのヴィンテージTシャツによく使われているため、高額なものもかなりあります。
ヴィンテージTシャツをただの古びた布だと思うか、お宝だと思うか、価値観は人それぞれですね。