モンテネグロ|キュートな名前のチーズばくだん

レシピ54 ポペツ(Popeti)

バルカン半島に位置する小さな独立国。福島県と同じくらいの面積です。
温暖で日照時間が長い気候のため、ブドウ栽培に適しており
ワイン産地として2000年以上の歴史があります。

バルカン半島は肉料理が中心です。
モンテネグロの料理は大盛り傾向で、レストランでは肉1㎏超えの提供も珍しくないのだとか。
そのため、多くのレストランのメニューに料理の重量が書かれているようです。
現地の人は、重さでお店を選んだりするのかな。
ネットでモンテネグロ料理の画像検索をしてみたら、どっかーん巨大肉の写真がたくさん出てきました。
肉好き・大食漢の人は、肉天国モンテネグロへGOですね。

今回ご紹介するのは、ポペツ。
モンテネグロの伝統的な肉料理です。


材料(2人分目安)

豚ロース肉200g
カッテージチーズ60g
ベーコン2枚
少々
ベゲタ  野菜コンソメ少々
小麦粉適量
1個
パン粉適量
適量
サワークリーム  水切りヨーグルト大さじ1
ヨーグルト大さじ1
パセリ(飾り用)

作り方

① 豚肉を叩いて薄くのばし(薄切り肉を重ねて使ってもOK)、塩と野菜コンソメをふる。

② カッテージチーズ(肉1枚につき30g)とベーコン(肉1枚につき1枚)を端に置き、しっかり巻く。巻き終わりを下にする。

③ ②を小麦粉→溶き卵→パン粉の順に衣をつけ、油で両面をこんがり揚げる。

④ 水切りヨーグルトとヨーグルト、刻んだパセリを加えて、③にかけたら完成。


これは、いわゆるロールカツですね。
ヨーグルトがかかっているのが、日本のカツとの大きな違い。
これまでヨーグルトソースに対して塩対応だった私も
これはあった方がいいと断言出来る。かけた方が断然美味しいです。

鶏肉(もも)のポペツもありますので、豚or鶏お好きな方で。
なお、パン粉は細かいものをお使いください。

それにしてもポペツって、可愛い名前ですよね。 
名前は可愛いけど、モンテネグロで食べるポペツは、きっと可愛くないサイズなんだろうなー。

ネットでモンテネグロの画像を検索していて、目にとまったのがオストログ修道院。
17世紀に創建されたセルビア正教会の聖地で、断崖絶壁に建てられています。
茶色い岩肌と白い建物のコントラストが美しい。
修道院には、創建者の聖ヴァシリエさんのミイラが安置されいていて
祈りを捧げると、病気が治るなどの奇跡が起こると言われているそうです。

そして、「アドリア海の秘宝」と呼ばれるコトル湾の沖合にポッカリ浮かぶ人工島・岩礁の聖母島と
緑生い茂る自然島・聖ジョージ島の画像も惹かれるものがありました。
聖母島は、漁師が島の近くの岩礁で聖母マリアの聖画を見つけたという伝説があり
航海の安全を祈願し、沈没船を基礎にして岩を積み重ねていき
180~200年くらいかけて島を造成したと言われているらしいです。
聖ジョージ島は眺めるだけで、上陸不可とのことです。